私は、24歳で「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されたものの、今すぐに妊娠を考えていないのであれば、ピルを飲んでおけば良いと婦人科の先生に言われました。
「ピル?なんとなく聞いたことがあるけど、なんのために飲むんだろう?避妊?」と、知識がない故に、何故服用する必要があるのか分かりませんでした。
そこで今回は、多嚢胞性卵巣症候群と診断されてなぜピルを服用することになったのか?実際にピルを服用して体に起きた変化を、私の体験談を通じてお伝えします。
「多嚢胞性卵巣症候群」は何故ピルを飲むのか?
低容量ピルは女性が自分自身で、月経や妊娠をコントロールできるもので、「避妊薬」としての役割をイメージされるかと思います。私も最初は「避妊薬」のイメージだったので、「多嚢胞性卵巣症候群と診断されてなぜピル??」と頭の中はハテナでいっぱいでした。
病院の先生に聞いたところ、避妊以外にも「PMS」「ニキビ」「生理痛」「生理不順」「子宮内膜症の改善」など、女性特有の悩みをたくさん改善できる薬であることを教えてもらいました。
低容量ピルの効果
- 避妊
- PMSの改善
- ニキビの改善
- 生理痛の改善
- 生理不順の改善
- 子宮内膜症の改善
もちろん薬なので、人によっては頭痛や吐き気が出てしまったり、まれに血栓ができてしまうといった副作用も起こり得ます。でも、上記のような女性特有の悩みを抱えている方は、服用すると生きやすくなるような気がしています。(あくまで個人的な経験談です)
ちょっと話が脱線しますが、ピルには避妊薬以外の役割もあることが、もっと世の中に拡がって欲しいですよね。今はまだ、ピルを飲んでいると「性に乱れている人」といった印象を持たれがちなこと、とても憤りを感じます……。
処方されたピル「ヤーズ」について
ピル「ヤーズ」について
さてさて、話を戻しまして、ピルにもいろいろな種類があるのですが、私は「ヤーズ」という低容量ピルを処方してもらいました。
毎日1錠を定刻に飲んで24日間続けたのち、4日間お休みをします。このサイクルを繰り返すことで、ガタガタだった生理周期が整い、毎月同じ周期で生理が来るようになります。
多嚢胞性卵症候群は、何もしないと生理がおきづらく、私の場合は90日周期ということもよくありました。
そのため、ピルを飲むことで、
- 1ヶ月に1回流すべき子宮内膜を流すことができる
- 排卵をストップさせることで、卵巣・子宮を休ませることができる
というメリットがあり、毎月過剰に卵胞を作ってしまう多嚢胞性卵巣症候群の人は、妊娠を望まないタイミングでは、ピルを飲んでおくと良いと思います。
ピルには種類がたくさんある
私は婦人科で診察してもらった上で「ヤーズ」を処方されましたが、調べてみるとピルにもたくさんの種類があるようです。その他のピルは詳しくないので、ピルの種類について、解説されていた記事のリンクを貼っておきます。気になる方は参考までに → https://www.clinicfor.life/articles/b-028/
ちなみにヤーズは、保険適用の薬で、一般的には2,000円ほどです。婦人科で処方してもらうので、その他診療費が少しかかって、平均2,500円〜3,000円くらいの金額だった覚えがあります。
ピルと一口に言ってもいろいろな種類があり、人それぞれ相性もあるので、ピルを飲もうか迷っている方は、婦人科に行き、どのピルが合いそうか相談してみるのが良いと思います!
ピルを服用して体に起きた変化
最後に、私がピルを服用して体に起きた変化をご紹介します。あくまで私個人の体験談ですので、参考としてご覧ください。
体に起きた”良い”変化
ピルを服用してからは、ホルモンバランスが整ったからか、ピルを服用する前と比べてとても体調が良くなりました。
ピルを服用する前までは、風邪をひいている訳ではないのに、いつも頭がフワフワとして気怠さが続くな〜という感じでしたが、ピルを服用してから、
- 疲れにくくなった
- いつも頭がフワフワとしてる感じがなくなった
- 朝の目覚めが良くなった
- 肌の調子が良くなった
といった効果を感じました。
体に起きた”悪い”変化
良いことばかり書きましたが、最後に良くなかったことも伝えておくと、私はヤーズを飲んでから2キロほど太りました。
ただ、一般的にピルの服用で太ることはないと言われているので、もしかしたら体調がよくなったことで、食欲が増して太ったのかもしれません🐷 (念のため体験談としてお伝えしておきますね。)
また、私は症状が起こりませんでしたが、低用量ピルの服用を始めると、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが変わるため、
- 軽い吐き気や頭痛
- 乳房の張り
- 下腹部痛や下痢
- むくみ
- 体重の変化
などのマイナートラブルが起こるケースもあるようです。