【不妊治療体験談 #4】仕事と不妊治療の両立が難しい・・・

私はとある企業で広報を担当しているのですが、
仕事の「やりがい」や「成長」を求めて、
毎日楽しく働いていた時期でしたが、不妊治療を始めてから、

・通院などの時間的な制限
・身体的/精神的な疲労による仕事への影響

など、仕事と不妊治療の両立にとても悩みました。

今回は「仕事と不妊治療の両立」について、
私の経験を元にまとめていきます。

目次

「仕事と不妊治療の両立」が難しかった体験談

タイミング法にチャレンジした不妊治療

不妊治療を始めたのは2019年6月、30歳の時でした。

生理を起こしてリセットしたタイミングから、
卵胞を育てるためのホルモンが入った「フォルリモン」という薬を、
筋肉注射する日々が始まります。


これが本当に痛いんですよね…。
1日おきに150単位入った薬を腕に注射してもらいに、
病院へ通院する日々でした。

しかし、5回ほど注射しても全く卵胞が大きくならず、
1回目の挑戦では、夫婦のタイミング法ができないままリセットすることに…。
私の多嚢胞性卵巣症候群は、なかなか癖者のようです。

その後、プラノバールをいう生理を起こすピルを飲み、2回目のタイミング法に挑戦。

前回150単位ずつ注射していた「フォルリモン」の量を300単位に。(なんと初回の倍の量!!)
1日おきに病院へ注射を打ちに行く日々が、また始まりました。
※2回目のタイミング法も失敗で、その後病院を変える選択を迫られました。

その頃、仕事はどうしていたか?

タイミング法を始めたのは2019年末で、
まだ新型コロナウイルスが蔓延する前だったので、
「なるべく朝イチで病院へ→その後出社」というスケジュールでした。

私の仕事は、企業広報です。

急ぎ対応が発生しやすく、
メールや電話対応をスピーディーに対応しなければいけませんが、
以下のような理由で、大きく仕事に影響がでなかったことは幸いでした。

・仕事は、社内関係者との折衝が多く、納期の調整をしやすかったこと
・私の働く会社は、いつどこで働いても良いというコロナ前では珍しいスタイルであったこと

とは言え、その頃の私はというと、
・朝は病院に行った後11時くらいに出社
・21時くらいに退社
という生活を送っていて、卵胞を育てる注射を打つと、
副作用から頭がボーッとして、ずっと体調が悪い感じが続く状態でした。

直属の上司には、不妊治療のことを話していたので、
体調に影響が出てしまった日には、
家からテレカンで打ち合わせに参加するなど、
かなり融通をきかせてもらっていました。

そのような状況でも、
「仕事と治療の両立ってすごく大変だなー」と感じていて、
・毎回遅刻や早退することで、周りの目を気にしてしまうストレス
・上司に毎回報告しないといけないコミュニケーションストレス
・ずっと立ち仕事で身体が辛い(私は通勤が大変でした)
など、仕事と不妊治療をどちらも完璧にこなすのは無理だな…と思っていました。

仕事・不妊治療のどちらかを諦めた人は34.7%もいる

「仕事と不妊治療を両立できるスーパーマン」は、
どれくらいいるのだろう?と気になったので、色々と調べてみました。

厚生労働省の「不妊治療と仕事の両立サポートブック」という資料によると、
不妊治療をした(または予定している)人の34.7%の方が、
仕事と治療の両立ができず、雇用形態を変えたり、
仕事・不妊治療のどちらかを諦めているそうです。

両立できない理由は、以下の通りです。

上位3位を占めている、
「精神面の負担」「通院回数が多いこと」「体調/体力面の負担」は、
私も全く同じ悩みだったので、とても共感できます…。

仕事も不妊治療も両立できる社会になってほしい

コロナの影響で、働き方のスタンダードも変わり、
自宅にいながら仕事ができる人が増え、
以前よりは仕事と不妊治療の両立はしやすくなったと思いますが、
もっともっと仕事と治療どちらも諦めなくて良い社会になることを切に願います。

5人に1人が不妊治療をしていると言われる時代。
制度面だけでなく、仕事で一緒に働く同僚/上司の理解など、
様々な観点から不妊治療が取り組みやすい社会になると良いな〜、と思っています。

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