「これから妊活を始めたい」「妊活って言葉を聞くけど何のこと?」といった方に向けて、
妊活で取り組みたいポイントを5つ紹介します。
これから妊活を考えている方は参考にしてみて下さい。
妊活で取り組みたい5つのポイント
赤ちゃんを迎えたいと考えているなら、
妊娠の仕組みについて知っておくことがとても大切ですが、
それ以上に、赤ちゃんを迎える身体づくりがとても大切です。
赤ちゃんを迎えるにあたり、
パートナーと2人で取り組んでおきたい5つのポイントをまとめたので紹介します。
ポイント1:葉酸(ようさん)を摂取する
ママは妊娠中、たくさんの栄養素が必要になります。
その中でも、妊娠1ヶ月前から積極的に摂取することが推奨されている栄養素が葉酸です。
葉酸には、健康な赤血球の形成や赤ちゃんの発育に欠かせない「ビタミンB群」が含まれています。
これらの栄養分を妊娠中から十分に摂り入れておくことで、
赤ちゃんが成長する過程を手助けしてくれるのです。
特に、妊娠初期の赤ちゃんは生命維持に不可欠な脳や神経、細胞などが急速に発達します。
ママが妊娠前から葉酸を充分に摂取しておくことで、初期の成長をサポートし、
新生児障害や先天異常のリスクを軽減できるという研究結果も発表されています。
葉酸は精子の染色体異常リスクを抑える可能性があることも徐々に分かってきました。
赤ちゃんを迎える前から、パートナーと一緒に葉酸を積極的に摂り入れることをおすすめします。
葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、納豆、いちごなどに多く含まれていますが、
食事だけでは十分な量を摂取できないので、
葉酸の栄養機能食品(サプリメント)を取り入れることをお勧めします。
ちなみに、厚生労働省は、食事以外に栄養機能食品から、
1日400μgのモノグルタミン酸型葉酸の摂取を推奨しています。
ポイント2:禁煙する
喫煙は、お腹の赤ちゃんへ大きく影響します。
流産や早産の可能性だけでなく、赤ちゃんが低体重児になってしまう原因とも考えられています。
また、妊娠中のママが1人で禁煙をしても、
パパが近くで喫煙するとタバコの煙によって受動喫煙をしてしまいます。
受動喫煙でも、赤ちゃんにとってはママが喫煙しているのと同等のリスクがあると考えられます。
ヘビースモーカーの方にとっては、禁煙は大変なことだと思いますが、
お腹に宿る赤ちゃんを守れるのは未来のママとパパだけです。
赤ちゃんが元気に育ち、生まれてきてくれる事を想像しながら、
夫婦で禁煙に取り組むことをお勧めします。
ポイント3:風疹抗体を調べる
風疹ウイルスとは、風疹を引き起こすウイルスのことです。
子どもの頃に罹患している人や、予防接種をして抗体を持っている人も多いですが、
この抗体は誰もが必ず生涯保ち続ける訳ではありません。
風疹の免疫がない女性が妊娠初期に風疹に感染すると、
お腹の赤ちゃんに母子感染を引き起こしてしまい、
「先天性風疹症候群」という病気を引き起こすリスクがあります。
先天性風疹症候群にかかった赤ちゃんは、
難聴や心疾患、白内障、緑内障、心身の発達に遅れが見られる頻度が多いと言われています。
妊娠を希望した段階でパートナーと2人で、風疹の抗体を持っているかどうか調べて、
風疹の免疫がない場合はワクチン接種をしてから妊活を始めましょう。
※風疹ワクチン接種のあとは、2カ月間の避妊が必要です。
妊娠を希望した段階でパートナーと2人で風疹の抗体検査を行うのが理想的です。
免疫がなければワクチン接種をしましょう。先天性風疹症候群は、予防接種で避けられる病気です。
ポイント4:「適切な運動」と「十分な睡眠」を取る
妊娠では、女性の体に大きな負担がかかるため、
運動して筋肉をつけ、血流をよくして、健康的な体をつくることが重要です。
適度な運動は体力づくりとともにストレス解消や気分のリフレッシュにもつながるため、
ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、日常生活の中で取り入れやすい運動は続けやすくお勧めです。
また、睡眠は体と脳を休めるために大事なものです。
規則正しい生活リズムをつくるためにも、
できるだけ夜は早めに布団に入り、朝は毎日同じ時間の起床を意識しましょう。
ポイント5:健康的な体重をコントロールする
やせすぎも太りすぎも、妊娠・出産にはよくありません。
また、妊娠に関係するホルモンの分泌に影響を与えることがあります。
さらに肥満の場合、流産や早産の可能性が高まり、妊娠高血圧症候群になりやすく、
胎児の発達が悪くなったり、出産時のリスクが上がります。
普段の食生活を意識し、適度な運動の習慣化で、
健康的な体重をコントロールしましょう。
妊活知識は2人で学ぶことが重要
妊娠は1人でできることではありません。
パートナーがいてこその妊娠なので、
パートナーと二人三脚で歩んでいくことが大切です。
妊活に対する意識の差が出ると、
パートナーとのすれ違いの原因にもなるので、
2人で妊活知識を学ぶ姿勢で、
パートナーとの定期的なコミュニケーションを大切に、
妊活に取り組んでみてください。
妊娠や出産はゴールではなく、
新しい命を育てるスタート地点に立つことです。
まずは「妊活で取り組みたい5つのポイント」に取り組んでみることから、
妊活Lifeを始めてみてください。